こんにちはkamiです。
そうそうに、やってしまいました。
我が家のGWは9連休。初日は4時起床で、タクシー➡在来線➡新幹線➡在来線を乗り継ぎ広島県にやって来た。広島県は初めての訪問で、3日間の滞在だ。
今回は、ビジネス1割、遊び9割。もちろん妻と息子を帯同しての旅行だ。ビジネス1割と言う言い方は、本業以外のビジネスパートナー家族と遊び・酒を酌み交わすという予定がある。
相手の領域に、一歩踏み込んだお付き合いになるわけだが、まぁ年に一回ぐらいいいじゃない。踏み込んでみないと見えないものがきっとあると信じたい。
場所は「広島県 尾道」
ということで、まずは遊び。
尾道駅に降り立つが約束まで1時間半ある。
大丈夫。下調べはしている。
駅周辺のカフェと物産館が融合した「おのまる商店」で、待ち合わせ時刻までゆっくり、珈琲を飲むのだ。
八朔ゼリー、八朔大福、クラフトビールが有名らしい。それらも食べちゃってもいいじゃないか。
朝早くからの移動・乗り継ぎ、少し家族も眠そうだ。
僕も少し眠いが、家族の気分を盛り上げよう。それも世帯主の役割だ。
「はっさく大福、食べよー!」努めて明るく言った。
ねね、広島カープのレモンケーキだ!衝動買いしちゃえ!
「お父さん朝からクラフトビール飲んじゃうよ!」
「いやぁ天気も良いし、尾道を広島を楽しもうね!」
そう宣言したその1分後。
それは、何の前触れもなくやってきた。
誰に何かを言われたわけでもなく・・・
なんの引き金となる出来事もなく・・・
例えるなら、休日の早朝、寝室のカーテンの隙間から朝日が差し込んで来て、すぅーっと自然に目が覚めるあの心地よさに似ている。
そうすぅーっとね・・。
「ふぁあ、よく寝たなぁ・・」
まどろみの中で、そっとつぶやく感覚で・・
「あぁ、リュックがないなぁ・・」
そう、僕の口から放たれた。無重力感全開で。
妻が「はっさく大福」を頬張っていたが、口をあんぐりと空けたままだ。
僕は、時を止めるSPECを手に入れた。
何も言い訳はしない。
この荷物の管理責任者は僕だ。僕は、電車移動にもリュックサックにも慣れていない。電車の網棚にリュック置き忘れた。幸い、財布やスマホ等の貴重品は無事だ。
観光地へ向かう、込み合った在来線の中、息子が隣の席の方に迷惑をかけていないか意識を向けすぎた結果、「つい、うっかりした」のだ。
さて、約束まで1時間ある。迅速に行動しよう。
やってしまったことは仕方がない。
リュックサックを探しに行く
妻と息子には店で待機するよう伝え、尾道駅の駅舎に一人で向かった。駅員さんに事情を説明し遺失物届けをかいた。15分ほど駅舎で待機した。
幸いにも、隣駅の「糸崎駅」で見つかった。さらにラッキーなことに、隣駅が終点で車両基地になっている。
「糸崎駅で、リュックを保管しているので取りに来れるか?」と問われ、「今すぐ取りに行く」と伝え向かった。
簡単な手続きをして、リュックサックの回収に成功した。
糸崎駅から、尾道に向かう列車が、出たばかりだった。
時刻表を見ると、1時間に2本しか電車が無かった。タクシーも車寄せには止まっていない。駅の周りには何もない。
することがない。ホームのベンチに腰を掛けて、反対方向を走る列車を眺めたりした。
車両が可愛らしい。
あれは瀬戸内界隈が推しているレモンイエローに寄せたのか?
いやいやJRはそんなことはしない。たまたまだろう。そんなことを考えたりした。
大丈夫。9連休という膨大な余暇の内、たった1時間半ロスしただけだ。知人との約束には30分ほど遅れる旨、お詫びの連絡をしておこう。
尾道駅に戻り家族と合流した。
妻からは、お叱りや、文句の言葉は無かった。
・幸いにも、隣駅止まりの車両に乗車していたこと。
・リュックサックが無事見つかったこと。
・時間をはロスしたが1時間で済んだこと。
傷は浅い。ポジティブに捉えて、仕切り直して楽しもうじゃないか。
ただ残念なことが一つ。
本来のおいしさを感じることが出来なかったクラフトビール。ぬるく少し苦い。
ラベルを見るとフレーバーは、「カカオフレーバー」だそうだ。
今の僕にはお似合いだ。ちょっと笑った。