読者登録をさせて頂いている方に第二子が生まれたようだ。
日々、ご家族とのエピソードや、慈愛に満ちた文章を書かれている。
通勤電車の中でブログを読んでいる。マスクの下でにやりと口角が上がる。
ああ、この人はとっても幸せなんだろうな。と素直に思った。
僕は、氏の文章を読んでいると、時々発作に見舞われる。
この発作の程度は、「マンションの屋上から飛び降りても死なないんじゃないか?」と思えるくらいに精神が高揚している。
僕は、息子のふとんに潜り込み頬にキスをする。
ピンっと張った肌のハリを感じる。耳の裏の甘い臭いをクンクンと嗅ぎ、発作が鎮めるのだ。
ここに、狂気じみた告白をしたい。
不快に感じる方も多いだろう。先に謝っておきたい。
僕は、息子を愛でるあまり、このか細い首を締めたらどうなるだろうか?と想像したことがある。
もちろん、これまでに息子の首を締めたことは無い。そんな素振りをしたこともない。
ただ。「想像をしたこと」があるということだ。
想像した瞬間、ぞっとした。これが虐待の入り口なのか?
これが、「殺したくなるほど愛おしい」という心理状態なのか?
なんとも支配的でエゴにまみれた危険な状態だ。
僕は彼の穏やかな寝顔を知っている。
僕は彼の美味しいものを頬張った時の笑顔を知っている。
僕は彼が何かを企んでいる時の、いたずらっぽいしたり顔を知っている。
でも、苦悶に満ちた表情は見たことが無い。
もちろん、見たいわけではない。見たいわけではないが、僕が獲得していない息子の表情がそこにあるという点では・・・。
駄目だ、駄目だ。何を書いているのか・・。
もうすぐ、第二子が生まれます。女の子です。
無事に生まれてくることを、祈る日々です。