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会社の経営危機で36歳で倒産前に転職をしたアレコレ

【転職会議の嘘と真実】訴えられるってほんまでっか?

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【転職会議の嘘と真実】訴えられるってほんまでっか?

 

皆様、「転職会議」というサイトをご存じでしょうか?

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「転職会議」とは、端的に言うと「企業の口コミサイト」です。企業に対する評価を、従業員の観点から退職者や在職者が投稿するサイトです。

 

「口コミサイトなんて、嘘ばっかりなんでしょ?」と思われた方は賢明です。その感覚は大事にしてください。

余談ですが、アマゾンや楽天の購入レビューも売買されていますからね。ご注意ください。

 

さて、今回はその「転職会議」から気持ち悪いメールが届いたことを、ふと思い出したのでダラダラと書いていこうと思います。

 

  • 転職会議とは?仕組み
  • 転職会議の存在意義とは?
  • 転職会議の口コミは信用に足りるか?
  • 転職会議の闇

 

以上の4点でお送りいたします。

 

転職会議とは?仕組み

転職会議には、約20万社の企業の口コミ情報が掲載されているとされています。

掲載企業は、大手企業や上場企業にとどまらず、中小零細企業の掲載も多いです。

ただし中小零細では、企業名検索でヒットするものの、口コミの投稿が無いというものも多いです。

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画像引用:転職会議

https://jobtalk.jp/

 

就職活動・転職活動をしたことのある人は、目にしたことがあるのではないでしょうか。

転職会議に登録するユーザーの最大の目的は、「今から受けようとする、もしくは受けた企業がブラック企業かどうか?」ということを調べる為です。

 今やグーグルの検索窓に企業名を打ち込むと、「〇〇株式会社 評判」、「〇〇株式会社 ブラック」、「〇〇株式会社 2ch」等とサジェストが続きます。

生の声を知りたいユーザーの需要が如何に多いかということですね。

 

最近では、「〇〇株式会社 転職」と2語キーワードを打ち込むと、「「〇〇株式会社 転職会議」と現れてくるほど存在感を増しています。

転職会議の仕組み

転職会議で企業の口コミを見るためには、まず、自分が企業の口コミを投稿する必要があります。

生の情報を提供する代わりに、他人の口コミ情報を得るということです。

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画像引用:転職会議

https://jobtalk.jp/

 

尚、情報提供しなくても口コミの検索・閲覧は可能ですが、口コミの冒頭20文字程度しか閲覧できない仕組みになっているので、口コミの全体像をつかむ為には登録が必要となります。

  

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画像引用:転職会議

https://jobtalk.jp/

 

尚、「本当に在籍していたかどうか」は問われませんので、嘘の経歴・情報を書き込むことも可能です。サイト運営側には確認のしようがありません。

 

転職会議の存在意義とは?

この転職会議を運営している会社は、「リブセンス」という会社です。

www.livesense.co.jp

リブセンスの中核事業は「ジョブセンス」というアルバイト求人サイトの運営です。(現在は「ジョブセンス」ではなく「マッハバイト」というサイト名です。)

2006年に「ジョブセンス」が世に出た時、求人広告誌業界はざわつきました。ジョブセンスは「掲載無料」、「採用が決まったら○○万円」という成果報酬型の求人サイトを世に出したことで話題となりました。

その後「ジョブセンス」の事業でパターンをつかんだ後は、「転職ドラフト」、「転職ナビ」、「転職会議」、「就活会議」等の就職・転職関係の成果報酬型のサイトを次々と立ち上げていきます。

 

さて、ここで疑問なのが、企業と就職希望者を仲介させて報酬を得る企業が、「企業に対する悪口、ブラックな口コミが集まるサイト」を立ち上げる意図はどこにあるのかという点です。

 

リブセンスの社長が語る「転職会議」立ち上げの理念がここに書かれています。

report.jobtalk.jp

一言でいえば、「不幸なマッチングを回避することによって、企業・就職希望者双方の幸せを願う」です。これが、存在意義の第一義です。

 

しかし、実態は、ブラック企業の口コミページから、「募集中の職種はコチラ」といったリンクがあり、doda等の外部の転職会社のサイトに飛ぶことが出来る仕組みがあったり。

 

 「このブラック企業への転職を相談する」というリンクから、転職エージェントのチャットボットが立ち上がり、会話形式で情報を吸い上げていくという仕組みがあります。

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画像引用:転職会議

https://jobtalk.jp/

 サイト立ち上げの理念の遂行よりも、ビジネス先行ということが伺えます。

 

転職会議の口コミは信用に足りるのか?

信用に足りるのか?という点においては、自分の選球眼次第と言えるでしょう。書き込みの内容は精査しなければいけません。 

 

大企業、上場企業等は、口コミ数が多い為、良かれ悪しかれ突出した口コミがあったとしても、だいたいの傾向が見えるので判断がしやすいです。

一方、中小企業の場合は、圧倒的多数の悪意ある口コミが多いです。大半の人が何らかの不満を抱えているということを差し退いて閲覧することをお勧めします。

 

シンプルに悪意に満ちている口コミが多い会社はブラック企業と断定して良いでしょう。注意が必要なのは、中小企業にもかかわらず、良い口コミだらけの企業です。情報操作がされている場合があるからです。

 

転職会議の闇

最後に、個人的な「転職会議」にまつわるエピソードを一つ。

 

僕は過去に3回転職活動を行いました。一回目の転職活動の時には、「転職会議」の存在は知らず、2回目の転職活動の際に登録をしました。

「内定を得た2社のどちらがより良いのか?」を見極める指標の一つとして活用しました。

 

サービスへの登録に伴い、新卒で在籍した企業の口コミを書き込みました。当時は非上場で今は上場している企業です。当時で300億ぐらいの売り上げがあったような。

ちなみに、僕は、社会人経験15年目となりますが、この新卒で入社した企業が一番ブラックでした。

 

僕が口コミに書いたことは以下のような内容です。

 

  • タイムカードはなく、手書きの出勤簿を提出する。出社時間、退社時間は決まっている。
  • 入社後のオリエンテーションにて、「君たちには残業代はありません。年俸制だからね。」と言われた。
  • 22時から会議が始まることも多い。いつ泊りになるかわからない為、寝袋やお泊りセットがロッカー内に常にあった。
  • 3年間で50日も休んでいない。いやマジで。
  • 入社式終了後、会場の一階に待機していたマイクロバスに乗せられ山奥の施設に行き、1週間の軍隊式研修に参加。
  • 物販系のグループ会社があり、各社員には購入ノルマが課せられる。役職に応じて1万円~10万円ある。(半期ごと)達成率が張り出される。
  • 僕は丸4年で退職したが、同期入社38人中、35番目の退職だった。
  • ただ、決して後悔はしていない。ビジネスマナーは異常に厳しく、ノルマや予算管理への執念を学んだ。育てて頂いたという恩はある。

 

という事実を書きました。※もっとオブラートに包むべきだったと、今は思います。

 

 

そして・・・

 

 

投稿して3年後・・・

 

 

え?3年後?

 

 

「あなたの口コミの、〇〇にかかわる〇〇という表現は、事実無根であり誹謗中傷に当たる。内容を修正するもしくは削除しない場合は法的措置をとる、と企業が言っているけどどうします?」というメールが転職会議から届いたのです。

 

 

 

それも、8通も。

 

 

 

それも、2日にわけて。

 

 

「あなたの口コミの、△△の〇〇〇という表現は事実と異なる。修正しない場合は法的措置をとると企業が言っているけどどうします?」

 

「あなたの口コミの、〇〇の̻▢▢という内容は、根拠が示されていないので誹謗中傷とみなします。修正しない場合は法的措置をとると企業が言っているけどどうします?」

 

というような内容のメールが、微妙に表現を変えて送られてきました。 気持ち悪さを感じた僕は口コミを削除しました。

 

その後、特に音沙汰は無く、僕がメールを受信して、1年後にこの法人はグループ内の中核会社を上場させました。

 

 

このように、一見無料のように見えたり、異常なまでにお得なサービスには裏があるということでしょうか。

 

大切なことは、「提供者が何を目的として、ユーザーに与えているのか?」ということ。ちょっと立ち止まって、調べればわかったりするもんです。

 

ではでは、この辺で。

 

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