昨夜、妻がテレビを見ながらサイダーを飲んでいたので、一緒に晩酌をすることにした。
後からリビングにお邪魔したのは僕なので、チャンネル選択の主導権は妻にある。
妻が見ていたのは、「スカッとジャパン」という番組でした。僕にとっては、初見の番組でした。
番組の内容は、「ムカムカしていたが、スカッとした」という視聴者エピソードを取り上げ、そのエピソードをタレントが再現ドラマ風に演じるというものです。
視聴者は、再現ドラマを見ることで共感しスカッとする。そういった楽しみ方をする番組のようです。
- 「喫茶店のサービスに不満を感じた横柄な客。それを成敗するのがたまたま居合わせた経営コンサルタント」
- 「仕事ができて保護者からの指示の厚い先輩。実は異常に性格が悪くブラック上司化していた。」
フィクションでも、ノンフィクションでもよくある光景です。
このエピソードが嘘か本当かはどうでもよくて。また、脚色されているかどうかも置いておいて。内容は「悪者がコテンパンにやられて、スカッとする」脚本になっているわけです。
でも、僕はスカッとしなかったです。
何故だろうかか?
それは「グウの音が出ない程に、コテンパンに叩きのめす」からです。これはよくないです。
追い詰められた悪者が最後に一矢報いてくるって。今の時代、逆上して刺されちゃうかもしれない。
悪者を懲らしめるにしても、逃げ道や遊びが無いと、正義の味方が一変弱いものいじめをする人間に映ってしまう。
もちろんテレビ番組ですから、「コテンパンにやらないとスカッとしない」という見せ方は分かります。
でも、どうせだったら、悪者が「これ以上関わっていると分が悪くなるなぁ・・」と自ら悟るほうが、スマートではなかろうかと思うのです。センスがあるというか、技ありって感じです。
実際、社会人だろうが、学生だろうが、我々は何らかの組織に属していて、様々な背景を持つ方と分業作業や共同行為をしているわけです。
コテンパンにやっつけても、相手が組織から離脱するとは限らない。残り続けるうちは、お互い後味が悪いものです。
この程度の人間はどこにでも存在します。それにいちいち向き合って、悪を懲らしめ、正論を叩きつけたのにも関わらず、スカッとするどころか、心が疲れちゃいます。
なんてことを妻に言ったら・・・
スカッとしない一日の終わりになるのでやめておこう。
ご興味のある方は、YOUTUBEに過去のものが複数UPされていますので、ご覧ください。
ではでは