kaminomania ~倒産前に転職を試みる35歳会社員の奮闘記~

会社の経営危機で転職活動中の35歳係長が日々のあれこれを綴ります

去年実家が被災しました。復興特需における工事費値上げ商法について。

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こんにちは、kamiです。

 

 

僕の実家は、去年被災しました。

 

被災したといっても、被害としては軽微な分類になるでしょう。当時、被災後に一度帰省し、親父と 一緒に屋根の一部と外壁の一部に浸水対策としてビニールシートを張ったり、外れた「雨どい」の接続をおこなった。

 

 生活に困るほどではないが、湿気の流入等、建物が傷むことが心配、という被害状況だった。

 

●被災からの復興に伴う工事に関して

僕が積算した工事見積りは25万円。

  • ズレた瓦の部分を剥がして、防水シートを敷きこんで、瓦を入れる。
  • 外壁に亀裂が2箇所入っているのでシールを打ち、塗装をする。

職人が2名で、たった1日で終る仕事だ。

 

しかし、当時、僕の父が地元の工務店に見積もり依頼すると、工事費は70万円で、納期は未定と言われた。復興特需と見込んで、工事費が値上がりすることは想定の範囲内だった。

工務店に、工事費に関しては構わないので納期を急ぐよう要望したところ、「職人の単価も値上がりしており、県外からも復興特需と見込んで多くの業者が出稼ぎに来ている。」、「他に、深刻な被害が出ている家がたくさん有る為、後回しになる。」とのこと。

 

後回しになる理由の本音は、「被害が軽微なので工事費が安いので率先して引き受けたがらない。」ということだろう。

 

つまり、「お前のところは、金にならない。」と暗にほのめかしているわけだ。

 

「被害が深刻な人からやっても貰ったらいい」父はそう思い、とりあえず待つことにた。この間、屋根のブルーシートを見つけては、別の工務店が訪問してきたり、チラシをポストに投函されたりしていたそうだ。問い合わせをすると、どこの工務店も工事費は100万円~70万円と言っていたとのこと。

 

半年待った頃、父から 「もう待てない。家が傷む。100万円でもいいから最短で。お前の業者で治せへんか?」と連絡があった。

 

僕は、取引先の職人に、遠方手当や高速代を足して31万円で手配をした。工事は発注から4日後に完了。これが2018年の12月。

 

それから更に半年後の2019年の6月。所用で実家に帰省をした。

 

僕は、帰省時には父の毎日の習慣であるウォーキングに付き合っている。2時間程黙々と町を歩きながら、子供の話や、仕事の話、様々な話をしている。

 

そして、そのウォーキングコースには、町が見下ろせる高台を通過する。

そこから、町を眺めると、いまだに多くのブルーシートが掛かっているのに驚いた。

 

「もう1年もたつのに、ここから見る景色は全然変わらへん」と父が言う。

 

治す方が金がかかるのか、金銭的に直せないのか、後回しにされているのか?

事情は様々なんだろうなと思った。

 

●被災時における工事費の値上げ商法の是非 

 東日本大震災ほどではないが、大雨・台風・地震で、例年多くの人が何らかの被災をしている。

 

結果として、「復興特需に伴う建築需要」が生まれる。この復興特需、考え方としては良し悪しだなと思う。

 

道徳的見地からの「復興特需」

道徳的な見地からみれば、この「復興特需」は宜しくない。被災者に対して足元見る商売のやり方を「悪」とする考え方です。行政で規制をすべきではないかという声もあることはうなずける。

 

経済的見地からの「復興特需」

一方で、経済的な見地から議論すれば、経済は需給のバランスで資本主義は回っているので、そもそも行政が口をはさむ問題ではないという声もある。自由主義経済に圧力を掛けるなということ。

 

復興の見地からの「復興特需」

また、復興の速度という観点であれば、「悪」とは言い切れない。「特需が無いなら、遠征はしない」という業者も多い。そうすると復興の速度は遅れる。また、「金はある、高くても良いから、早く修理をしてほしい」という被災者も多い。

この被災地のニーズに、涎を垂らして乗り込んでいく業者のおかげで、復興が早まるのも事実である。

もちろん、復興に全力を尽くしたいという善意から、適性価格で仕事を請け負う業者も存在することは否定はしない。

 

 

●一番厄介なのが「無関係な民意」

当然、立ち位置でものの見え方が変わる。

被災者の声、復興に係る業者、監督官庁、政治家、一般大衆、いろんな人の意見があって、それぞれの意見に「なるほど」とうなずけるはずである。

 

みんな優先順位が異なるから。

 

でも、これらの事を理解した上で、インタビューや投書の類を見ていると、「被災地における復興特需に関して、「正しくない」と唱える議論が多い。圧倒的に、無関係な一般大衆からの意見が大半だ。

 

 

たぶん、無関係な民意って。

 

無関係な場所で、のほほんとテレビを見ている大衆って。

 

嫉妬しているんだと思う。

 

 

 

「なんか、ずるくない?」その儲け方。という感覚。

 

 

仮に、被災地の隣県で仕事をしていたとして。

仮に、復興特需が見込める業界に関わっていたとして。

仮に、復興の手助けが出来る、何らかの商材を扱っていて。

仮に、社長や営業部長のポジョンだったとして。

 

 

どうするだろうか?

 

 

「復興特需がやって来た」と思わないほど、自分は善人だろうか?

 

 

今、九州地方では記録的な大雨とのことで一部では床上浸水の被害も出ているようです。

 

昨夜そんなニュースを見聞きして、こんなことを自問自答した。