こんにちはkamiです。
タイトルに尾道とありますが、尾道にもこの食品を提供しているお店に対して恨みも何もありません。その辺をご理解いただけると幸いです。
尾道に限らず観光地のグルメ全般に対してそう感じている。
食に対する評価は、その個人の辿ってきた食文化のバックボーンが影響している為、一概に評価することはできないものです。
しかし、観光地と言われる場所に所在する飲食店に共通して感じていることがあります。
- 提供される食そのものの旨さや素材の産地に疑問符
- 空間やデザインを含む、商品として洗練されていない
- 客側の勝手な期待値との乖離
観光地グルメを評価する場合、ここら辺がキーワードなんだろうなと思っています。
行列の出来るプリンin尾道
このプリン、別添えの容器に入ったレモンシロップ?を掛けて食すのだが、甘みと酸味の融合で面白いと思った。
パッケージも、オリジナルのキャラクターを作っているのだろうか、尾道のレトロな雰囲気に合っていて、見せ方もチャーミングだ。妻も息子も「容器が可愛い」と言い瓶を持って帰ると言った。
トータルで言うと、良くできているプリンのように思う。
ただ、「手放しでおいしいとは言えなかった」
商品の見せ方、瀬戸内の特産品のレモンを絡めた食べ方の提案、パッケージのレトロ感はコンセプトとしては非常に良かった。そういう意味では地方都市の観光地にしては洗練されている商品だと思った。
では何が引っかかるのか?
プリンの「味の濃厚さと食感が思っていたものと違う」ということ。冒頭にもふれたように個人差があるものだから仕方ないことではあるが、「とろとろでクリーミー」という触れ込みではあったが、僕と妻の意見では「気持ち固め」だと感じた。
この点は非常に難しいなと思うんです。「ここのプリンはとろとろでクリーミーである」という情報を与えられて、行列に並んでいる間に「かなりクリーミーで驚くべき食感なのではないだろうか?」と考えてしまう人も多いはず。。
雨の中15分も待ったことが、「とろとろクリーミーへの期待値が上がった」ということなんだろうか。
全国レベルで比較するならば、一世風靡した「Pastel(パステル)」のプリンは確かにクリーミーだろう。おそらく一度は食した方も多く、これに関しては皆様も特に異論はないかと思っている。
もちろん、Pastelのプリン以上に「とろとろでクリーミーなプリン」も多くあるだろうし、僕自身もそれらを数多く好んで食してきた。
とろとろでクリーミーなプリンと紹介されれば「pastelのプリンの滑らかさは超えてくるだろう」という思い込みをしてしまった。これが僕個人としては、「手放しでおいしいとは言えなかった」理由。あともう一つ、「それほど濃厚でもなかった」という感想も添えておきたい。
ちなみに・・。
どちらかと言うと、レモンシロップを掛けて食べるさっぱりとした昔懐かしい系のプリンだと思う。そう捉えれば何も問題はない。
デザインのコンセプトも、ロケーションも、見せ方も・・・。どう考えても「昔懐かしい系」のプリンであるべきだと思う。
少し気になったので販売会社のWEBサイトを見てみた。
「とろとろクリーミー」推しではなかった。
では、僕たちは何故そのプリンが「とろとろクリーミー」であるという情報を与えられたのだろうか?それはきっと「マスメディア」のどうにもならないレポーターのコメントや見せ方で、「レトロ・かわいい・トロトロ・さっぱり・二度おいしい」と刷り込まれたんだろうなと思うわけです。
今、自宅に戻り、プリンの容器を丁寧に洗っている妻の姿を眺めている。
これを何らかの収納容器として使うのだと言う。
そんな楽しそうに洗い物をしている妻に、ここに書いたことは一ミリも言えない。
プリンの容器が我が家でおしゃれな収納容器として日の目を見ることはない。
ということはもっと言ってはいけない。
大型連休では、パートナーと過ごす時間が長いが故に、些細なことが火種となる。僕はそれを知っている。連休もあと2日。有意義に過ごしていきましょう。