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【作家】川上未映子の天才感がわからない凡人の皆様へ

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川上未映子という作家をご存知だろうか?

 

冒頭に記載しておくが、僕のスタンスは「訳がわからん」なのだ。

凡人の皆様同様、僕も凡人であります。どうしても理解ができないのだ。

 

 

川上未映子の略歴

川上未映子は、現在43歳の人気女性作家だ。この人の凄いところは、デビュー当初からの受賞歴の多さだ。

以前、当ブログでも紹介した「原田マハ」を凌ぐ勢いの作家だ。年齢や、ビジュアルも含めると川上未映子を取り上げるメディアが多いのも頷ける。

 

www.kaminomania.work

 

川上未映子の軌跡

 

1976年大阪府生まれ。

2007年『わたくし率 イン歯ー、または世界』でデビュー。

『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』で早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞、08年『乳と卵』で芥川賞、09年詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で中原中也賞、10年『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、紫式部文学賞、13年詩集『水瓶』で高見順賞、『愛の夢とか』で谷崎潤一郎賞、16年『マリーの愛の証明』でGRANTA Best of Young Japanese Novelists、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞を受賞。

 

引用:https://books.bunshun.jp/sp/natsumonogatari

 

 

 デビュー以来どんだけ賞取るねん。

ほぼ、毎年と言っていいほどに何らかの賞を受賞している。ちなみに、2019年の夏には最新作「夏物語」が発表されている。

 

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画像引用:文藝春秋BOOKS

https://books.bunshun.jp/sp/natsumonogatari

 

 

ところで、川上氏は2018年に非常に話題になった作家だ。覚えて居るだろうか?この方、ネット上で「殺害予告」を受けた作家なのだ。

それ故、普段読書をされない方でも、川上氏の名前を見聞きしたことがある方多いのでは無いだろうか。

さらに川上氏自ら、過去に複数の男性からストーカー被害にあっている(現在も)というようなエピーソードを大胆告白し騒がせていた。

お顔を拝見すると、「なるほど」というか、思春期で脳内成長がストップした妄想ヲタ系の男性が、崇め奉る系のルックスだ。

 

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画像引用:文芸春秋BOOKS

https://books.bunshun.jp/sp/natsumonogatari

 

【ブルガリ アウローラ アワード2019】小説家の川上未映子さん×小説家の林真理子さん

 

 

 

昨年の殺害予告を受けてから、執筆活動以外に表舞台に出てくることは控えていたようだ。

最近では、あいちトリエンナーレの「表現の不自由展」が脅迫行為によって開催中止に追い込まれた事を受けて、ディレクターの津田氏の心情に寄り添い慮って自身の心情を吐露している。ご興味のあるかたは下記のリンクを御覧いただきたい。

www.mieko.jp

 

川上未映子の代表作を読んでみた。

新聞の広告欄を見ていて、川上未映子に興味を持った。読んでみようかと。

もちろん川上未映子氏のことはデビュー当時より知っていた。情熱大陸に取り上げられ、美しいビジュアルと知的な雰囲気は知っていたが、作品を読んだことはなかった。

 

図書館に行き過去の代表作を幾つか借りてきた。もちろん事前に、アマゾンでレビューを見て「賛否が分かれる作家」と理解した。

 

①「わたくし率 イン 歯ー、または世界」

 

わたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)

わたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)

 

 

 まず、処女作であるこの作品を読み始めた。

非常に独特なタイトルだ。「わたくし率 イン 歯ー、または世界」。もはや、意味不明である。奇をてらいすぎて、誰からも手に取って貰えない可能性すら孕むタイトルだ。どんな経緯をたどれば、出版社の編成会議で「このタイトルで行こう」と決定されるのだろう。それとも、筆者の異常なまでのゴリ押しがあったのだろうか・・

 

余談だが、本のタイトルというものは「編集者や出版社側の会議で決定する」ことが多く、著者にとって不本意なタイトルとなることも非常に多いそうだ。

 

奇をてらったタイトルであっても、中身が伴っていてエンターテイメントとして読めればそれで良い。読めなければ返却すれば良い。図書館を有効活用することの良さはここにある。

 

 

さてこ作品を読み衝撃を受けた。凡庸な表現をすると、「天才」、「狂っている」と思った。

 

僕も、長らく小説に親しんできた。僕は読書家というジャンルに分類できるだけの作品を読んできた。

 

しかし、開始5ページで自信を失った。この作品を完読する自信を失った。

 

これまで、肌に合わない作品は幾つもあった。海外小説の翻訳版は表現に癖があり世界観に入れない。昔の作品は旧字が使われていて単純に読みにくい(井伏鱒二の黒い雨の初版とか)等。

 

しかし、同じ時代を生きているものとして、「読めない」という作品は久しぶりだ。川上氏が描く、世界観とか、空虚感とか、刹那的とか、主人公の精神錯乱っぷりとかそんなものは置いておいて、「読みづらい」のだ。一人称の関西弁で綴られる作品かつ、独特の言い回しで構成されている為、非常に読みづらい。

 

何とか半分まで読み進めたが、続きを読むのを辞めた。

 

わたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)

わたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)

 

 

 

 ②愛の夢とか

 

愛の夢とか (講談社文庫)

愛の夢とか (講談社文庫)

 

 

次に手にとったのはこれだ。これを読み始めて思ったことが「なんだよ、川上さん普通に文章書けるじゃんかよ」だった。なんだ、この書評(笑)

 

短編集だ。近隣住民との独特の関係を描いた作品や、主婦の狂気的な想いが垣間見える作品等、バラエティに富んでいて面白い。ただ、4つ目ぐらいの短編集を読んでもう良いかなと想い読むのを止めた。

川上氏が描く人物像の方向性が見える作品だ。「なるほど。結局こういった性質を持つ主人公を描きたいんだ」ってことが見えてくる。

 

で、それが見えてきたときに合うか合わないかということだ。例えば、僕が高校生のころから32歳くらいまで好きだった村上春樹氏の作品もそうだ。

 

村上氏の作品に出てくる主人公は大体同じだ。「明るいか暗いかで言うと、暗い。」、「他者との一次的な接触を極端に回避するか傾向にアル」、「人生破滅型の素地がある」、でもどこかスタイリッシュで天才感を漂わせる主人公が出てくる。

 

あとは、読者がその世界観なり主人公なりにシンクロできるかという問題だ。

 

 

 ③乳と卵

 

乳と卵 (文春文庫)

乳と卵 (文春文庫)

 

 

これは、おっぱいを大きくしたい女の話です。内容は正直覚えていません。

 

この作品も関西弁で書かれています。バリバリの関西人の僕でも違和感がつきまといます。わざわざ関西弁で書いた良さが伝わらない。ならいっそ標準語で書こうと思わなかったのだろうか。関西弁で書くことに意義があったのだろうか。標準語では伝わらない世界観なのだろうか。

 

芥川賞受賞作品は「純文学の中から選ぶ」とされて居る為、直木賞作品と比べて、読みにくい、暗い、回りくどいという印象があるのだが、この作品もまさにそれを地で行く作品だ。

 

違和感に包まれながら、30ページほど読み進めたところで、思考が囚われ始める。それは、「グーグルの検索窓に『 芥川賞 選考基準 』と打ち込みたい症候群」に駆られるのだ。

 

「各出版社で持ち回りで誰かを受賞させるというようなルール」でもあるのかと問いたくなる。

 

川上未映子氏が大好きで大好きでしょうがない方には本当に申し訳ないのだが・・。

教えてほしい。この作品をどう読めばよいのか。

 

 

川上未映子 まとめ

僕はこのブログで記事を書く際に、おもねらない事を信条としている。好きなものは好き、嫌いなものは嫌いというスタンスで記事を書いている。

 

ここまで書いてきて思ったことがある。一応この記事は書評記事に分類しようと思っているが、「わからない」、「よみづらい」ということが書評の中心になっており、物語の構成やテーマに触れていないということだ。

まあそれだけ、僕の心に引っかかるものがなかったということなのだろう。

 

「是非、この作品を読んでほしい」という方がいたら教えてほしい。ただし、普通に読める文章を書いている作品でお願いしたい。少なくとも、上で紹介した「愛の庭とか」以外の作品は「普通に読める」とは認めるわけにはいかない。

 

 

ではでは。

 

 

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