kaminomania ~倒産前に転職を試みる35歳会社員の奮闘記~

会社の経営危機で転職活動中の35歳係長が日々のあれこれを綴ります

罪悪感を肩代わりする

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勤務先のオフィス近くにある居酒屋。以前は夕方5時から0時までの営業だった。外出自粛要請後にランチ営業を始めた。

また、ランチ営業と並行し、店前にテーブルを設置し弁当のテイクアウト販売も始めた。

 

11時40分になると、店員が店前の歩道に立ち、呼び込みを開始する。

 

「ランチいかがですかー!」

 


「お弁当もやってまーす!」

 

 

周辺には、男性3人の野太く大きな声が響き渡る。

 

当社は、感染症予防策として、事務所の窓を開けて常時換気をしている。呼び込みの声は耳をふさいでいても聞こえてくる。尚、この呼び込みは12:50までの約1時間にわたり続く。

 

居酒屋の従業員は、一人でも多く集客をしようと声を張り続けている。

呼び込みの言葉も多様になっていく。

 

 

「今日のランチは、ハンバーグ、焼き魚、から揚げから選べまーす!」


「ご飯は大盛無料でーす!食後はコーヒーとデザートが付きまーす!」


「店内、今すぐご案内が可能でーす!お願いしまーす!」

 

 

といった具合だ。

 

 

職場の仲間の意見。ランチ営業が開始された直後、「ほんと飲食店は大変だよね」とか「頑張ってるなあ」等と応援する意見が多く見受けられた。

否定的な意見は、「ちょっとうるさいよね・・(笑)」ぐらいであった。

 

 

しかし、これが一週間も続くと周りの意見が変わる。

 

 

「必死過ぎる。うるさい。」

 

「呼び込みの結果、客が店内にあふれたらそれこそ『三密』だ」

 

「大声を張り上げると、通行人に飛沫が飛ぶ」

 

「休業している居酒屋もある中、少しでも稼ごうという姿勢はどうなの?」

 

 

これは、とても怖いなと感じた。

 

たった一週間で、とても否定的なムードが強くなった。

 

これは、彼らの呼び込みがうるさいからではなく(※声量は、大きくウルサイ)、この一週間の自粛生活がもたらしたのだろうと考えた。

 

つまり、自分たちは自粛しているにも関わらず、「あの居酒屋は、ランチ営業にまで手を広げ自粛をしているとは言い難い」という見え方だ。

 

「自分ばっかり」が積もり積もって、誰かを的にしたくなる感情は理解できるだろう。

 

この居酒屋だって休業した同業者の罪悪感を肩代わりして営業している後ろめたさは何処かあるはずだ。

 

外出自粛要請、なんか、ギスギスムードが漂ってきたなあ。