「勤務先が倒産するかもしれない。」,、「独立2年で資金ショート。会社員に戻ります。」、「法人アフィリエイター4期目で閉業。地方移住したけど都心に戻ります。」
この一年とても身近なところでこのような言葉を聞いた。
1「勤務先が倒産するかもしれない。」
これははもちろん僕の話だ。
6ヶ月の転職活動で、自分自身も満足でき、家族の理解も得られる環境にお世話になることにした。本ブログのタイトルにもあるように、「倒産するかもしれないからに転職を試みる」という目的は達成された。
結局、現勤務先は倒産しそうにない。急激な人員不足の為、案件を捌けるのかどうかはわからないが、大きな案件も転がり込んできたり、業務提携の話もきているようだ。
もしかしたらこの組織から抜けた僕の判断は間違いだったのかもしれない。残ったメンバーがこの先ベネフィットを享受するかもしれない。
こんな、タラレバの話をしてもしょうがないのだが・・。なんて人の感情は不安定なものなのだろうかと苦笑してしまう。
人生の勝負時がきたら待った無し。
自分の判断を信じてやり、孤独を恐れず生きていきたいものだ。
2「独立2年で資金ショート。会社員に戻ります。」
前職で世話になった取引先の人の話だ。
当時、僕らの業界でトップ営業マンとして名を馳せていた人。今回、僕の転職のご挨拶をしたところ、このような告白をされて面食らった。
「会社の看板と資金力が信頼されていただけ」、「独立したら社会的信用ゼロだもん」、「掛けが効かない、先払いの金が多すぎた」等と。
どこの業界もそうだが、僕の業界は特に「良質な人脈からもたらされる情報のスピード」を重視する。
会社員時代に、情報や人が面白いぐらい集まってきたのは自分の手腕だと思っていた。しかしそれは間違いで、素早い情報の仕入れ先があったから、競合プレイヤーの中でも優位性が保てていたにすぎない。
つまり、「会社の仕入力のおかげで良い素材を売らせて貰っていた」ということに気付いたとのこと。
売れるプレイヤーになると、忘れがちになることだが、決して驕らず生きて行きたいものだ。
3「法人アフィリエイター4期目で閉業。地方移住したが都心に戻ります。」
僕をアフィリエイトの世界に導いた師匠の話だ。
僕をアフィリエイトの世界に導いたと書いたものの、僕は大きな成果を出すことはなかったので、どっぷり浸かることはなかった。
ただ、約2年間は睡眠時間を削り猛烈に作業をした。月間10万円の収益が限界だった。度重なるグーグルアップデートに捕まり振り回され、作業量と収益が見合わなくなったのでコンテンツの追加を辞めた。
「高校球児が甲子園を夢見て青春を犠牲にしたように、おっさんがセミリアタイアを夢みて家族の団らんを犠牲にした。」と胸を張って言えるぐらいに作業はした。
で、僕をこの世界に引き込んだ僕の師匠が「アフィリエイト」を引退をすると聞いた。ショックだった。理由は、グーグルのコアアップデートだ。
師匠の作るコンテンツに魅力がなくなったのか、他の競合サイトが力をつけたのか、それはわからないが上位表示が難しくなり収益が落ちていった。SEOアフィリエイトの博打感に嫌気が刺し、リスティングにも手を出したがときすでに遅しとのこと。
師匠が言っていた言葉が身に染みた。
- 「2つのアフィリサイトで、月商200万円の確定報酬があるぐらいで、本業を退職してはいけない。」
- 「グーグルに頼らない収益の柱を複数構築すべきだった」
- 「所詮アフィリエイトは虚業だ」
これらの話にとどまらず、多くの人の生き様を見聞きしてきた。
その度に、相手の境遇に想いを馳せ、自分の境遇と照らし合わせて感傷に浸る。
相手の人生に僕が何かできる事は無いし。何かができるなんて思うことも傲慢だし、その前に身の回りの最小構成員の満足を最優すべきとも思う。
皆、それぞれの立ち位置で踏ん張っていくしかない。
『 犀の角のようにただ独り歩め(サイのつののように ただひとり あゆめ)』
繋がりからの離別や孤独を恐れず歩めという仏陀の言葉だ。
僕が父から掛けてもらった言葉の一つだ。
お盆だからか、実家への帰省前にちょっとエモい感傷に浸ってしまった。
それでは。