この休日、久しぶりに書店に行った。
もっぱら、本との出会いはアマゾンか図書館となる為、用事がなければ書店を訪れることはほとんどない。
今回は来年の手帳の下見に行った。来年は、現在使っているB5サイズから、一回り小さくしようと考えたからだ。
業務の性質が変わると、スケジュールのスパンが違ってくるので、今の手帳では使いづらい。
それはさておき・・。
普段は目的があって来店する為、売り場をウロウロすることがない。今回は意味もなく回遊してみた。
売り場の雰囲気に少し面食らってしまった。売り場のPOP類、本のタイトル、帯のコピーが、「不安を煽っている」と感じてしまった。
今の僕が、満たされているのか、不安定なのか、耐え忍ぶ時期なのか、転機なのか、それはわからない。
どうであれ、360度どの角度でも「グサり」と刺さすことができるネガティブな文言に絡めとられてしまった。
こうして、おもむろに本を手に取り、数ページ立ち読みし、衝動買いをしてしまうと、「強迫観念に捕らわれ、不安解消マーケティングに搾取された」という状況なんだろうか。
僕にとって本は、知的好奇心をくすぐられ、癒されたり寄り添い、どちらかと言えば前向きな心持ちにさせてくれるアイテムと考えている。というかそういった内容の書物か小説の類を選んでいる。
ネガティブな文言で煽られると、「老後2000万円問題」ではないが、そんなに不安にさせないでと言いたい。
通常僕は、ネガティブな同僚、タイムラインに流れるクソみたいな悪ふざけ、痛ましい虐待のニュース、目をつむりたくなる未来予測等、不安にさせるモノコトを遠ざけるように行動している。
だからこそ、この書店に入った時に、過剰なぐらいドドドドっと、不安が押し寄せてきた。
息苦しさを感じたぐらいだ。ネガティブを遠ざけるが故、ストレス耐性が弱わまっていたのかもしれない。
書籍のタイトルにとどまらず、ありとあらゆる商売が「不安解消マーケティング」に則り物を売る。
- 「息子さんの相続税対策として、アパート建設を提案する。」
- 「スキルアップ転職を煽り、各種資格学校を売る」
- 「老後資金足りますか?「投資信託で運用する」という選択肢を・・」
きっと、こっちの方が商売がしやすいのだろう。じわりじわりと嫌な時代になっていくように洗脳されている気がする。
そう思ってるよ。(たぶん)
ちょっと、黙ってくれないか。
でもでも、1割は起きるんでしょ?
人生、それぞれの捉え方次第である。
過去現在を憂いても仕方がない。
今が幸福なのかそれとも不幸せなのか。
どうであれ、明日からも生きていかなければならないわけで・・
それであれば、いっそ
これぐらいがちょうど良い。僕は決して手に取り衝動買いはしないけど。
「不安解消マーケティング」に押しつぶされそうになり、めぐりめぐって、ニャンとか落ちついた。
そんな休日。