新型肺炎による保有株式の評価損の拡大よりも、僕を悩ませているものは「肩こり」だ。
僕は、異常なまでの肩こり持ちだ。これでもかってくらいの肩こり。
「こんな肩で良けりゃ、持ってけよ」
そんな風に強く願う程、悩まされている。
毎晩毎朝30分、しっかりストレッチをしても解決しない。
背広がきつくなるほど筋トレをしても解決しない。
もう、一生付き合っていくことになるのかとあきらめていた。
ところが、ある日。
僕は、肩こりの原因に対する仮説にたどり着いた。
その辺りのことは、コチラの記事に記録してあるので、肩こりに死ぬほど悩む同志は読んでみてほしい。
結論、僕は睡眠中に「食いしばり」、「歯ぎしり」をしており、首や肩を含めた全身の筋肉が緊張していることが分かった。
歯医者に駆け込んだ僕に、先生は「マウスピースつけて寝たらええねん」という一言で片づけた。
ということで。
マウスピース出来上がりました。
これが僕のマウスピース。
上下セットかと思っていたが、上だけで良いそうだ。
見てください、このフォルム。透き通るような透明感。
これがマウスピースか。
前回の記事でも触れたが、マウスピースに対して無知な僕は、こんなマウスピースから。
こんなマウスピースが出来上がるのかしら?と想像していた。
しかし、先生から「色は選べないというか、透明一択」と聞かされていたので、出来上がりを見て異論をはさむことはしない。
マイマウスピース。
僕を安眠へと導くマウスピース。愛おしくって仕方がない。
「先生!これで僕の肩こりは治るんですよね!?」
「肩こり解消は確約はできない。でも歯は守れる。10年先も咬んでご飯が食べられる。」
この先生ドライだ。でも、嫌いじゃない。
マウスピースを合わせる。
「じゃあ、一旦合わせてみるね」
「たぶんちょっときついけど、削って調整するから」と先生はおっしゃる。
「いやー、緊張しますね(笑)」
「お願いします。(削るって?何を…?)」と僕。
「じゃあ、いきますよ。力抜いて」
「はいっ」
「カポッ」
マウスピースがはまった。
僕の第一声。
「ホエッ!!!???」
「フェェえぇぇっぇ!!!!!???」
不覚にも、狼狽した。
「え?どうしたの!?」
「えづきそう?そんなきつい?」と先生が聞いてくる。
「ほぇやあなふて、えぇぇっぇ!!!!!???」
僕は混乱した。
「ちょっと、どうしたの!?一旦外すね」と先生。
「カポッ」
マウスピースが外れた。
「kami君、どうしたの!?そんなに痛い?」
「ウン(〃▽〃) 先生、思ったより硬いんだもん(照)」
先生は死んだ魚の目をした。
僕から視線をそらせた。
僕は瞬時に察した。
この医師とこの患者にはコミュニケーションに問題がある。今、僕達二人に足りていないのは「丁寧な言葉」であると判断し、ディスカッションを試みた。
- まず、僕はふざけているわけではない。
- 先生は、マウスピースはクッション材のような機能を持つものだと説明をした。つまり、柔軟性・弾力性のある素材で構成されていると想像するのが通常の思考だと考えている。例えるなら、ゴムやハードグミがそれに近い。
- そのような感触を想像していたにも関わらず、柔軟性の欠片もないプラスチックのようなものをハメられたら。「うん、先生思ったより硬いんだもん(照)」と感想を述べてしまったとしても卑下される筋合いはない。
と主張をした。
死んだ魚の目をした先生は下記のようなことを説明した。
- 弾力性のあるマウスピースも存在する。これには食いしばった時に生まれる力を逃がさない効果があり、競技で使用するアスリートも多い。
- マウスピースには、歯を衝撃から守るという役割もありボクシング等の格闘技では装着が義務付けられている。
- 一方、食いしばりや歯ぎしりの予防目的のマウスピースは、食いしばろうとする歯と歯が反発しあうように導くため、硬いものが一般的だ。
- 弾力性があるマウスピースと誤認させたことは申し訳ない。
- 2年前から君を見ているが、常にふざけれるポイントを探っているタイプの人だと認識している。
と淡々と説明してくれた。
先生、ごめんって。
マウスピースを装着し寝てみた
昨晩、僕たちは、初夜を迎えた。
初めて会ったときはガードの固い女だと思っていた。彼女と対話を重ねるうちに、二人の距離感は縮まった。
彼女を持ち帰ると決めてから、「今晩どのようにしてやろうか」と考えていた。芋焼酎のお湯割りを飲みながら、舐めまわすように彼女を見ていた。僕は、その透き通るような透明感のある肌に見とれていた。
念入りに歯を磨き、歯間ブラシをし、マウスウォッシュで仕上げだ。
準備は整った。
さぁ、まぐわろう。
いざ!!
「カポッ」
僕たちは一つになった。
長く一人で眠ることに慣れていた僕、多少の居心地の悪さを感じながらも眠りについた。
2時間後、目が覚めた。
深夜1時30分。
なんと、また悪夢を見たのだ。
なんとも恐ろしい夢だった。
ある日、僕はマウスピースをハメたまま外出をしていた。
僕は、人通りの多い商店街を一人で歩いている。目の前から一人のビジュアル系ヤンキーが歩いてくる。
よく見ると「鬼龍院 翔」だった。
画像引用:https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/08/19/gazo/20190819s00041000319000p.html
鬼龍院氏は何の迷いもなく、「ゴールデンボンバー!!」と叫び、僕の顔面にラリアットを一発叩きこんだ。
僕のマウスピースは砕け散り、上あごの前歯も砕け散った。
鬼龍院氏は地面に這いつくばって苦しんでいる僕を見下ろし、一言。
「歯大事にしろよ。」
画像引用:https://hochi.news/articles/20190819-OHT1T50114.html?mode=photo&photoid=1
歯に悩みを持つ同志。 鬼龍院氏の言葉は重かった。
夢で良かった。
気を取り直して、再度眠ることに努めた。
その後は悪夢を見ることはなく朝を迎えた。
マウスピースがのどに詰まって窒息しないだろうか?
マウスピースが歯から外れなかったどうしよう?
そんな不安を抱いていたが問題はなかった。
ただ。
ただ一つ問題があった。
寝起きの口臭が、オイニーがバッドスメルだった。
口呼吸になっていたのだろう。慣れればなんとかなるか。知らんけど。
肩こりへの効能に関しては一週間程度経過観察をしてみよう。
ではでは。