【「がんばらない育児」と自律神経と俺の顎 】
前回、赤ちゃんが我が家にやってきて10日目に思ったことをつらつらと書いた。
前回といっても、既に5カ月が経っていることには触れないでほしい。
↑この投稿の最後で、病に侵されたことを申告し、「次回に続く・・」的な終わり方をしておきながら、5カ月が経過した。
投げっぱなしジャーマンをきめた。
読者の内、2人ぐらいは期待をしていてくださったと存じます。申し訳ありませんでした。
侵された病が深刻なのかな?
流行りのコロナウイルスに侵されたのかな?
ノンノン
「ちょっとお休みしてた」だけです。
とりあえず、令和2年の年末から、、どうぞお付き合いください。
・・・・・・・・・
僕は、令和2年12月29日の夜に「家族会議」を開催した。出席者は僕と妻と6歳の長男。
僕は、開口一番「敗北宣言」をした。
「頑張ってくれている君たちには大変申し訳ないが、6年ぶりの赤ちゃんがこんなに大変だったとは思わなかった。」
「もう、手が回らない、睡眠不足で辛いし、家事のほとんどを引き受けて背中も居たいし、あかぎれもひどい。
「異常に肩こりがひどい。筋トレをする時間も気力もなくなっているんだ。」
まず、こんなことを言った。
「泣き言が言いたいの?」と妻。
「ちゃうちゃう。弱音を吐きたいだけではなく、本当に問題が起きたんだ。医者から自律神経失調症一歩手前と診断された。」
「本当なら・・まずいね」と妻。
「さらに、口が開かなくなったんだ」
「ふざけているの?」と妻。
「ほら、見てよ、これ以上開かないんだ・・・」
「あら、まぁ」と妻はあんぐりと口を開けた。
僕は、12月20日から、「異常なまでの肩こり」、「胸のつかえ、のどの異物感」、「歯痛」に襲われていた。
一つ一つは大したことではなく我慢が出来そうなものだけど、一気にやってこられると辛い。絶望的にまいっていた。
かかりつけ医に相談だ。
まず、耳鼻咽喉科に行き、「のどのつかえ、違和感が半端ない」と症状を伝えた。
「ライトなものならストレス、ハードなものなら甲状腺がんだけど・・。どう?調べる?」と先生。
甲状腺エコーでは異常無し、内視鏡では炎症が見つかった。医者からは「最近変わったことは?酒の量増えた?寝れてる?」と聞かれた。
「先生、今月ガキが生まれました」
「・・・んじゃ、それだな。はいストレス。君デリケートだもんね」
適当にあしらわれ、適当に薬を処方された。
あいつマジでいつかコ〇してやる。
午後は歯医者に行った。僕は「左上奥の歯痛」を訴えた。ちなみに、上下左右、奥から3~4本はオール銀歯だ。神経も7本は抜いている。
虫歯は見当たらず、この辺りは神経抜いてるとのこと。レントゲンを撮った、歯の根っこに影がある。炎症が起きているそうだ。
先生からは、「てゆーか、もっと口開けてくれる?」と言われ、「これ以上開かない」と伝えた。
「え?いやいや開くでしょ。」
「歯痛で予約しましたが、どっちかって言うと口が開かないのが辛い」と伝える。
先生は「あー、、、ついに。あのね、君顎関節症になったね。」
「君、歯食いしばって、すり減らしてるじゃんね。だからマウスピース作ったじゃん。基本的にあごの筋肉を酷使してんだよね。」
まじか・・・。
「マウスピースちゃんとはめて寝ないとダメだよ?」
「ねー最近仕事忙しいの?」
「先生。今月ガキが生まれました」
「原因それだ。ストレスだね。自律神経やられてるね」と先生。
ストレスで片づけるのが流行ってんのか?
家族ともどもお世話になっている医師2名から、忌憚のない発言。
ストレスだの、自律神経だのと言われた。とっても、ショックだった。
これまで鬱とは言われたことはないが、燃え尽き症候群と診断されたことはある。
このような顛末を家族の前で話した。
そこで「お父さんは、がんばらない育児を頑張っていきたい考えであります」と鼻息荒く宣言した。
息子は「頑張ってねー」とさわやかに言い放ち、ポケモンの録画を見にソファーに向かった。
恐る恐る妻の表情を伺う。彼女は、ハードコアなのだ。泣き言は認めない人だ。
しかし、「そうね、もう私たちアラフォーだもんね」と意外な言葉が返ってきた。
それから二人で「頑張らない育児」の定義や具体的なアクションに関して話し合った。
以降、5カ月が経過する中で様々な試行錯誤を繰り返してきた。
特に、ハードコアな妻が抵抗を示したことは、「時間をお金で買う」という考え方だ。彼女はステレオタイプに固執するというか、古風な一面があるのです。
例えば、米やトイレットペーパーやおむつ等かさ張るものをネット通販で買う、ネットスーパーを利用し生鮮食品を届けてもらう、テイクアウトや総菜を購入する、等のことだ。
これらの行為を手抜きと捉えている節がある。
「自分で動かない代わりに、少し割高な対価を支払う意義」にやっと慣れてくれた。
出来れば「人様の時間と労力をお金で買う」所まで、つまりシッターや家事代行スタッフを雇うぐらいまで行ければ良かったのにと思うが、妻には言わないでおこう。
妻との合言葉は、「どんどん手を抜いていこう」だ。
一方僕はというと、頑張らない育児を頑張る為に、家事育児以外でストレスを生むものを遠ざけてみることにした。
➀投資は長期積立て投資以外は売却。日本の個別株の一切合切を売却しスマホアプリを消した。値動きの類いがストレスだった。
②会合会食の一切を断った。コロナ禍でも夜の1対1の会食は少なからずあったが全て断った。
③読書を止めた。図書館で本を借りるのも返しに行くのも、返却期限もストレスだ。
③ブログを休止。更新頻度を意識することがストレスだった。
幸いなことに、就労環境だけはノンストレスであったことが有難かった。
新生児の育児は綺麗事だけではやっていけない。幸せなこともふんだんにあるけれど、同等にストレスも大きい。
鳴いている赤ちゃんに対して「もう!うるさいっ!!」って言ったっていいじゃんって。
え?ダメなの?
俺、この間「『うるせぇ!』って言いたくなったら言う、あなたが見てる前でも」って妻に宣言した。
そしたら、妻も「私も、あなたの前でずっと言いたかった」って。
子供に対して、「うるせぇ!」なんて言ったら母親失格だと思っていたって。
たまに言葉に出すぐらい大丈夫。
それ以上に、普段愛を持って接していれば。
吐いてみれば、まあなんと楽なこと。
新生児に限らず、子育ては妻との共同戦線だから。
思いやりとか共感ってゆー綺麗な表現ではなくって。
共に汗をかく苦しむって感じで、保守的な思考でやっていこうと思います。
ではでは。